小児科
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発熱
お子様が熱を出すと心配になりますが、幼い子どもは感染する様々なウイルスが初めてであり、感染の都度、その防御反応としてよく熱を出します。また、体力もなく、疲れたり、興奮したりしただけでも熱が出ることがあります。発熱は病気のサインとして重要なうえ、体の防御反応ですから、むやみに薬で熱を下げる必要はありません。
鼻水
鼻水は、ウイルス感染に対する体の防御反応のひとつで、多くはかぜの症状として自然に治まっていきます。色や粘り気が変化すること自体は心配のいらないことが多いですが、鼻づまりで呼吸が苦しそうな場合や、2週間以上続く場合、黄色く粘り気の強い鼻水が続く場合は、副鼻腔炎などが隠れていることもありますので、ご相談ください。
ぐったりしている
ぐったりしている、いつもより元気がない、あやしても反応が乏しいといった様子は、体調不良のサインとして重要です。発熱を伴わない場合でも、脱水や重い感染症が背景にあることがあるため、「なんとなくいつもと違う」と感じたら、様子を見すぎずに早めにご相談ください。
便が緩い(下痢)
下痢は、多くの場合ウイルス性の胃腸炎によって起こり、数日で自然に軽快することがほとんどです。注意したいのは水分不足(脱水)で、おしっこの回数が減る、口の中が乾く、涙が出ないといった様子がみられる場合は、早めの受診をおすすめします。血液や粘液が混ざる便がみられる場合も、あわせてご相談ください。
機嫌が悪い(ずっと泣いている)
理由がはっきりしないまま機嫌が悪い状態が続く、あやしても泣き止まないといった様子は、痛みや体調不良のサインであることがあります。耳・のど・お腹などに原因が隠れていることもあるため、他に症状がなくても「様子がおかしい」と感じた場合はご相談ください。
肌トラブル(皮膚を掻きむしっている、赤いブツブツができている など)
子どもの肌は薄くバリア機能も未熟なため、湿疹やあせも、虫刺され、アレルギー反応など、さまざまな原因で肌トラブルが起こりやすくなります。かゆみが強くて眠れない、範囲が広がっている、発熱を伴うといった場合は、皮膚の状態を確認しながら適切な治療を行いますので、ご相談ください。
咽頭結膜熱(プール熱)
アデノウイルスの感染により、発熱(38〜39度)、のどの痛み、結膜炎といった症状をともなう、小児に多い病気です。かつてはプール利用時の接触やタオルの貸し借り等で流行することがあったため、俗称として「プール熱」と呼ばれていました。1日の間に39〜40度の高熱と37〜38度前後の微熱を繰り返す症状が5日間ほど続きます。感染力が強いため、熱が治まっても幼稚園や学校への復帰は主治医と相談するようにしましょう。
手足口病
手のひら、足のうら、口の中に水疱(水ぶくれ)を伴う発疹ができるのが特徴です。生後6か月から4〜5歳の乳幼児に多く、飛沫感染や糞口感染(便から排泄されたウイルスが口に入って感染)することもあります。口の中の粘膜や手のひら、足の裏、足の甲などに水疱性の発疹が現れて、1〜3日間発熱することがあります。
口の中の発疹が破れて潰瘍になると、刺激のある物を食べるとしみて痛がるようになります。まれに髄膜炎を合併することがありますので、高熱や頭痛、ひきつけ、嘔吐などの症状が伴う場合は、すぐに受診しましょう。
おたふくかぜ(流行性耳下腺炎)
ムンプスウイルスによる感染症で、主な症状は熱と耳下腺の腫れです。耳の下から頬やあごなどが腫れて痛みます。まず片方が腫れ、2〜3日後にもう片方が腫れてくる場合もありますが、片方だけ腫れることもあります。耳下腺の腫れと同時に発熱がみられることもあり、3日目くらいが腫れ・熱のピークとなります。通常は1〜2週間程度で治まります。まれに、無菌性髄膜炎や難聴などの合併症を起こすことがあります。妊娠中の方が感染すると流産のリスクが高くなると言われています。
インフルエンザ
インフルエンザウイルスによる急性熱性感染症で、通常、寒い季節に流行します。感染を受けてから1〜3日間ほどの潜伏期間の後に、38℃以上の突然の高熱、頭痛、全身倦怠感、筋肉痛、関節痛などが現れ、咳、鼻汁、咽頭痛などの症状がこれらに続き、およそ1週間で軽快します。通常のかぜ症候群とは異なり急激に発症し、全身症状が強いことが特徴です。
急性胃腸炎・感染性胃腸炎
胃腸炎のほとんどはウイルス感染(ノロウイルス、ロタウイルス、アデノウイルスなど)で、一部に細菌性(カンピロバクター、サルモネラ菌、腸管出血性大腸菌など)が見られます。ウイルスが付着した料理を食べたり、手指についたウイルスが口に触れたりすることで感染し、冬場、幼稚園や小学校などで集団発生することも少なくありません。症状は下痢、腹痛、嘔吐、発熱が多く、治療は脱水を予防し、症状に合わせた内服薬を服用します。
溶連菌感染症
溶血性連鎖球菌(溶連菌)による感染症で、かぜと同じような症状を起こします。急性咽頭炎を起こした場合、発熱してのどが痛くなり、のどや口の中が真っ赤になります。舌にいちごのようなブツブツができることもあります。食べ物を飲み込んだだけでも痛がることがあります。治療によって2〜3日程度でのどの痛みや発熱、発疹などの症状は治まることが多いです。症状が良くなったように感じても、処方された抗菌薬は指示された期間最後まで飲みきることが大切です。治療を自己判断で中断すると、リウマチ熱や急性糸球体腎炎といった合併症のリスクが残ることがあります。
RSウイルス感染症
RSウイルスの感染によって起こる呼吸器の感染症で、多くの子どもが2歳頃までに一度は感染するとされています。咳・鼻水など風邪のような症状が中心ですが、乳児、特に生後6か月未満では、細気管支炎や肺炎を起こして呼吸が苦しくなることがあります。治療は対症療法が中心となり、呼吸状態が悪い場合は入院が必要になることもあります。
水痘(水ぼうそう)
水痘・帯状疱疹ウイルスが咳やくしゃみで飛び散り、それを吸い込んだり(飛沫感染)、水疱が破れて出てきた液に触ったりする(接触感染)ことで起こります。37〜38度程度の発熱とともに、赤い小さな発疹が現れます。発疹は、水が入ってふくらんだ水疱になり、かゆみが強くなります。水疱は2〜3日でしぼみ、黒褐色のかさぶたになり、1週間程度で治ります。水ぼうそうは治ってもウイルスは長く体の神経節細胞内に留まっているため、何年か後に帯状疱疹(帯状ヘルペス)という病気を発症することもあります。
何度からという基準はありません。高熱であっても子どもの元気がよいならば、すぐ受診していただかなくてもよいことが多いです。逆に熱が高くなくても子どもが元気がなくぐったりしている時は早めに受診してください。
解熱剤は40℃を越えた時や、発熱のために子どもがぐったりして水分も受け付けない時などに使用してください。
通常の風邪などであれば、保護者の方も当院で診察可能です。生活習慣病や成人に特有の疾患については、当院ではなく、かかりつけの成人用医療機関を受診してください。
このような様子がみられる場合は、早めにご相談ください。上記以外にも少しでもご不安な症状がありましたらご相談くださいませ。
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